2007年05月14日

3泊5日 社員旅行の巻 その2

さて祇園の話から。

祇園で遊ぶ。
なんかとても雅で金がかかりそうだ。
だけど、かみさんと旅行に来て祇園で遊べるわけも無く、
行くなら今しかねぇ!
という事で、祇園で飲むことにした。

実際は祇園の料亭だかお茶屋の店の中には
えらい凝った作りの室内の坪庭がある所もあるらしく、
その辺を見てみたいなぁなんて思いもありました。

京都駅前から地下鉄に乗って
とりあえず、京都で一番の繁華街であるらしい
「先斗町(ぽんとちょうと読むらしい)」へ。
まあ信州の片田舎から出てきた俺たちにとっては
これぞ繁華街。というような場所でありました。

朝食から何も食べずに庭巡りを続けていたため、
とりあえず京都らしいもの(八つ橋とシバ漬けしか思いつかないが)
でも食べようということで通りをめぐってみた。

これぞ京都!
てな感じの店が何十件もあるんだけど
店先においてあるお品書きを見てびっくり。
一人一万円以上かかる店がほとんどであった。
これから祇園で遊ぼうかなんて考えていたが
既にポント町でめげそうである。

とりあえず観光客が喜びそうな面構えの店を避けて
地元の人が行きそうな居酒屋へ入った。
これがなかなか良い居酒屋で
手頃な値段で京野菜のてんぷらなんかを食すことが出来た。
京都の雅な方々は居酒屋でもこんなもん食ってんだな
なんて思いながら佐々木と酒を飲んだ。

佐々木とは一緒にいた時間は長いが
佐々木があまり酒が飲めないため、肩を並べて飲むことは
今まで数えるほどしかない。
仕事の話も、スタジオでの練習の後、チョコチョコと
話をしてきただけであったので、酒を飲みながら
結構中身の濃い話がお互いに出来てよかった。

さてうまい料理に酒も進み、
酒があまり飲めない佐々木の顔は既に真っ黒である。
佐々木にどうするか聞いたところ、
「どうしても行きたい。」との事なので、
意を決して祇園に行くことにした。

祇園はポント町の川を挟んだ向かい側の通りにある。
やはり町並みは普通の繁華街とは違い、京都の趣があった。
ゴールデンウィーク明けの平日ということなのか、
人波は少なく、休業している店もちらほらあった。

とりあえず佐々木と俺は祇園をぶらぶら歩いてみた。
古い家屋が多いが(そしてその玄関には屋号や名字だけの表札が
掛けられている。多分お座敷だと思われる。)
新しいビルなんかもあるし、古い、では無くぼろぼろの
焼き鳥屋なんかもあった。
別にかみさんと飯を食いにくるぐらい普通に出来る感じだ。
残念ながら祇園に行ったのが8時頃で既に出勤(という言い方でいいのかな?)しているらしく舞妓さんの姿を拝むことは出来なかった。

ただ歩いていて一抹の不安を抱く。
黒服のポン引きがところどころに立っているんだけど、
誰一人として俺たちに声を掛けてこない。
人通りが殆ど無いにも関わらずだ。
俺たちは相当金が無いように見えるのか?
季節先取りのハーフパンツがいけないのか?
とにかくなんとなく祇園の敷居の高さみたいなものを感じ、
取り返しが付かない事態になる前に
「新撰組」という不穏な名前の無料案内所へ入ってみた。

案内所で芸者遊びがしたい旨を伝えると
ちょっと難しいとの事。
祇園のお座敷は基本的に「一見さんお断り」のようだ。
その店に一回でも行ったことがある人に
紹介をしてもらわなければ行くことは出来ないみたい。
もちろん俺達の知人でそんな雅な方はいない。
ちなみにお金がどれぐらいかかるのか尋ねたところ、
「最低でも一人10万円」は財布に忍ばせておかなくてはならないらしく、どっちにしてもあきらめざるを得ない訳だ。
落胆している俺達に新撰組は1時間7000円のキャバクラを
紹介してくれた。身分相応、そこで祇園を満喫することにした。
ちなみにポン引きが声を掛けてこなかったのは、京都、特に祇園では
ポン引き禁止条令がとても厳しく施行されているらしく、
ポン引きは前に店に来たことがある、自分の知っているお客さんにしか声を掛けないのだそうだ。ポン引きすら一見さんお断りな訳だ。

店に入るとお客がいない。
時間が早いせいと、やはりゴールデンウィーク明けだからだそうだ。
3人の女の子が席についてくれたが皆さんとても可愛かった。

正直なところ、「京美人」という言葉はあれど、
京都に着いて街行く女性を眺めても、
あまり好みの女性を見ることが無かった。
男も女もどこかしら淡白な顔立ちをしてる人が多い。
皆さん百人一首の絵の様な顔をなさっている。
が、やはりどこにでも美女は存在する訳ですな。

又、京都弁がよい。
関西弁なんだろうけど、口調はとてもおっとりとしていて
「せやなあ」といちいち相槌を打ってくれる。
今度生まれ変わったら京都の人と結婚したいと話すと、
一人の子が「だけど京都の女は腹黒いですよ。」
と教えてくれた。肝に銘じておこうと思いつつ
その店を後にした。

佐々木の顔は既にどす黒かったが、相当楽しかったらしく、
もう一軒行きたいとの事。
折角の祇園なのでもう一軒行くことにして
先ほどの新撰組へトンボ帰り。
さっきの店は普通の雑居ビルであったため、
何とか、昔ながらの店に入れないか尋ねたところ、(一応研修旅行ですから)一軒、昔の建物を改装したクラブがあるという。
値段は一人1万2000円と高いけど、その店には俺が見てみたかった
室内の坪庭もあるらしく、室内庭園を手がけてみたい俺は
迷わずその店に行くことにした。

その店は祇園の古い町並みが拝める一角に存在し、
店内に案内されると古い建物を感じよく改装した店内を眺めることが出来た。そこには坪庭もあって、誰が見ても金がかかっているように見える感じだ。庭があったは良いが、こんな仕事をさせてくれる店は松本には無いんだろうな。という寂しさも感じた。
昔、岐阜に仕事に行った時、そこの親方に「本当に造園師としてやっていきたいんだったら、松本を出なきゃだめだよ。」
と言われたことをふと思い出した。色々なことを考えだしてしまって
この店ではあまり楽しめなかったが、佐々木くんはいつに無く饒舌で
とても楽しそうだった。
「帰ったらみっちり働いてもらうぞ。」と心に誓い店を出た。

店を出ると佐々木の顔色は木炭に近く、もう飲めないとの事なので
タクシーでホテルに帰ることとなった。
が、俺はもう少し飲みたかったので、近くの案内所で落ち着いて
飲めるところを所望し、3件目に向かった。
店の中に案内されると、さっきまでの店とだいぶ雰囲気が違う。
女の人たちは皆さん着物である。
年の功も若者というには少し語弊がある感じだ。
確かに落ち着いて飲めそうだった。
客は俺一人で、着物の女性3人が相手をしてくれた。
途中、京都の美味しい地酒を勧められ、そんなに高い店ではないとの事なので飲んでみたが、着物の女性に酌をしてもらうという雰囲気も
合い重なって本当に美味しいお酒だった。
このお店に限らず、他の2件の女性達も、結構、知的教養があるというか、(実際京都産業大学や同志社などの出身者もいた。)思慮深いというか、やはりそこは祇園なのかな。という印象を受けた。
とまあ、そんな感じで最後は楽しく飲めました。

が、そんな俺の前に1枚の和紙が届く。
なんか数字が書かれているが、どうやら会計の金額らしい。
「・・・・? ・・・・・!」
俺は目を疑った。
「そんなにたかいみせじゃないっていったじゃん」
そんなことは言えず、俺に出来ることは動揺を隠し、
店を後にすることだけであった。

京都の女は腹黒い。
なんとなく心にしみる祇園でした。

つづく







posted by ノリ at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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